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「 フクロウのとまり木〜みんなが集える、個室貸切バリアフリーの古民家レストラン 」

フクロウのとまり木〜みんなが集える、個室貸切バリアフリーの古民家レストラン

2022年1月、能勢町山田にオープンした「フクロウのとまり木」。

オーナーの井上いのうえ 広人ひろとさん・幸子ゆきこさんご夫妻と、至るところに飾られた「フクロウ」グッズの数々がお出迎えしてくれる、個室貸切の古民家レストランです。

店名にある「フクロウ」から、きっと能勢のシンボル「野間の大けやき」(能勢町野間稲地)に毎年営巣するフクロウにちなんで名づけられたと思いきや、実は違う理由があるとのこと。

「では、『フクロウのとまり木』という店名はなぜ?」

かつては小学校で教師を務めていたという優しい笑顔があふれる、井上さんご夫妻にお話を伺いました。

さわやかな笑顔の井上さんご夫妻
さわやかな笑顔の井上さんご夫妻

第二の人生の始まりの場所に選んだのが能勢町

大学の教育学部で、ともに児童心理学を学んでいたという井上さんご夫妻。

大阪市や豊中市などで小学校の教師として定年まで勤め上げられたお二人ですが、妻・幸子さんはいつか飲食店を開きたいという夢を持っていたそう。

「飲食店のママさんになってみたかったんです」

定年退職後の幸子さんの夢を叶えるべく、お二人が物件を探し始めて5件目。
出会ったのが、築100年を超えるこの古民家でした。

広人さんは幼少時代からボーイスカウトの活動などを通して能勢町へ訪れており、

「高校生の頃は、カミキリムシなどの昆虫標本を夢中になって作っていました。大人になってからは、子供たちと一緒に夜中に昆虫探しに能勢へ訪れたこともありましたよ。外灯の明かりに昆虫たちが集まってくるんですよね。」

はるか昔から、能勢の自然に魅せられていた井上さんご夫妻は、能勢町に縁を感じ、古民家レストランのオーナーとして、第二の人生をスタートすることになります。

フクロウとの出会い

ふくろうの置物

店名「フクロウのとまり木」には、一体どのような由来があるのでしょうか。

「はじめは、『小休止』を意味するイタリア語の名前にする予定でした。
でも、昔から旅をするのが好きで、各地に売っているフクロウの置物を集めていたんです。

フクロウには『福が来る』とか『苦労をしない(不苦労)』とか縁起物ともされていますよね。
その意味にあやかって、フクロウが羽を休められるようなほっとする場所として、『フクロウのとまり木』と名付けました。」

ここにも!こんなところにもフクロウがいる!
まるで宝探しをするように、店内にはこれまでに集められた、可愛らしいフクロウの置物や掛け軸、のれんなど、さまざまなフクロウグッズが飾られています。

フクロウ コレクション
フクロウ土産物コレクションの中から3点について話を伺いました

このコレクションの中で、最初に購入したというのが、約30年前に大阪府箕面市で出会った、まるっとした赤色のフクロウ。(写真右)
井上さんご夫妻とフクロウの縁は、ここからはじまりました。

その他にもお子さんがミャンマーに赴任していた際に購入したという黄金色のフクロウ(写真中)や、フクロウの中にフクロウが彫り込まれているとても珍しいデザインのもの(写真左)など。

井上さんご夫妻の思い出のフクロウたちで溢れています。
(ミャンマーでもフクロウは福を呼ぶアイテムとされているそう。)

とにかくバリアフリーにしたかった

築100年の古民家をリノベーションした「フクロウのとまり木」。

古い日本家屋は、独特の色味や質感、土間や縁側など唯一無二の雰囲気があるものの、急な階段や室内の段差など、必ずしも誰もが安心・便利に過ごせる空間だとは言えない点も見られます。

幸子さんはこうおっしゃいます。

「特別支援学級の教師をしていたことなどから、お店はできるだけバリアフリーにこだわりたかった。小さな子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで、誰もが不安なく来てくれる場所にしたかったんです。」

入口のスロープはもちろん、客間からトイレへの動線にある少しの段差にも、広人さんお手製の木製スロープが用意されており、車いすでも回転できる広々としたトイレや、各所に備えられた手すりなど細かい配慮が行き届いています。

さらに、個室貸切で、周りを気にせず、家族やお友達との時間をゆっくり過ごすことができると、最近はお子さま連れのお客様も増えているそう。

これまでのご経験が活かされた細部への優しいこだわりは、誰もが安心してくつろぐことのできる空間です。

能勢の旬の食材をふんだんに使った料理の数々と絶品スイーツ

この日いただいたのは、能勢町で飼育された「能勢黒牛」をメインにした「フクロウコース」と、柔らかな肉質を持つ丹波黒鶏をメインとした「とまり木コース」。

旬の野菜の魅力が存分に味わえる前菜に始まり、能勢の養鶏場から仕入れた卵で作った茶碗蒸し、大正9年能勢に創業した豆腐店の木綿豆腐などが並びます。

メインのお肉とともにいただくのが、能勢産キヌヒカリの炊き立て羽釜ご飯。
陶板で焼く能勢黒牛、丹波黒鶏と、米の炊き上がる音と香りで部屋中がいっぱいになる、まさに能勢の旬を五感で楽しめる贅沢なコースです。

「野菜は、主に道の駅能勢で仕入れています。ご近所の農家さんから分けていただいたり、我が家の菜園で採れた新鮮な野菜もお出ししていますよ。

能勢をアピールできるようレシピを考えています。1年を通して能勢ではどんな野菜がでてくるのか、まだまだ勉強中ですが。」

コースの最後に出てくるスイーツは、

「教師の時からスイーツを作るのは好きで、よく作っていました。」

という、幸子さんこだわりのセット。

この日は、さっぱりとしたゆずシャーベットとシャインマスカット、そして甘すぎず濃厚なショコラテリーヌをいただきましたが、「カフェはじめたらどうですか」とつい口走ってしまうほど、このスイーツセットをいただくだけでも訪れたい!と思わせる本格的な味わいです。

 

能勢の旬の食材をふんだんに使ったお腹も心も満たされる大満足のコースを、個室貸切でゆったりくつろぐことができるのが、「フクロウのとまり木」の魅力の一つ。

「フクロウのとまり木」には、フクロウが帰ってくるように、ふるさとに戻って「ふっ」と一休みするような、優しく、どこか懐かしい空間が広がっていました。

次に訪れる頃には、また新しいフクロウが増えているかもしれません。

※ご予約方法や営業時間、コースの詳細などは、「フクロウのとまり木」公式サイトからご確認ください。

フクロウのとまり木〜みんなが集える、個室貸切バリアフリーの古民家レストラン
フクロウのとまり木
住所〒563-0373 大阪府豊能郡能勢町山田724
TEL 070-8498-2960
休業 月〜木
site https://fukurounotomarigi.com/

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「のせむすび」は、能勢町で生活する人々の暮らし方や仕事ぶりなどを取材し、大阪のてっぺんから様々な情報を伝えるメディアです。
今まで知らなかった能勢の人やモノに出会い、新しい価値が広がり、この地に幸せな循環が生まれますように。

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能勢町は大阪府の最北端(てっぺん)に位置する人口9500人の町です。美しい棚田や樹齢千年以上の大ケヤキ、浄瑠璃やだんじりなど、先人から受け継いできた自然環境や伝統文化が残っています。
大阪・京都・神戸から1時間程で行ける、都会から一番近い里山です。

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